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【DIY最強装備②】神ツール「Cadiy3D-X」の性能に脱帽

皆さんこんにちわ。

今日は当サイトのDIYを強力に支援する3DCAD「Cadiy3D-X」を紹介したいと思います。


導入のきっかけ

自分はもともと製造業の技術職で、職場で3DCADを良く使っていました。

ので、設計=3Dでやるのが当たり前だと洗脳されている人間です。

ただ、世の中一般的にはこの手の木工作業ってどうもアナログ感を払拭しきれていないというか、やっている人の年齢層が高いせいで紙+鉛筆の文化を脱却しきれていない気がします(失礼)。

自分も木工と言うとどうも鉛筆を耳に挟んだ大工さんをイメージしてしまいがちです。

でも探したらちゃんとありました。DIYに使えるって言うかDIY専用の3DCADが。

それがこの、Cadiy3D-Xです(Amazon)。

ちなみにXはエックスではなくクロスと読むそうです。

お値段も結構手ごろ(自分が買った時は8千円位だった気がする)だったので、「とりあえず買ってみるか」と言う軽いノリで購入したのがきっかけです。


使い方

この場で細かく操作方法に触れるつもりは無いので、ざっと持ってる機能だけ紹介しておきます。

まず、簡単です。

操作感は極めてライトかつイージーなもので、フリーソフトに近い感覚で操作できます。

普段からパソコンを使ってる人なら、使い始めて30分程度で普通に動かせるようになるレベルです。

このCADは製造業で使われているガチ3DCADと違って、ポンと材料を配置して、それを伸び縮みさせて回転させて配置して、を繰り返していくCADです(専門的な言い方をするとCSG方式のCADです)。

ので、操作も実際に作業している感覚にかなり近いです。

一例として、例えば箱形状を作りたい場合・・・

材料(ラワン合板t18)を選択して、ポンと置く

マウスでドラッグして寸法を変えて

回転したりコピーしたりして

てな感じで、簡単に箱が出来ます。

あとはもうこの繰り返しで形状を作っていきます。

これだけでも十分機能として活用できるのですが、このCADは製作過程を検討するうえで便利な機能が満載されているので、そちらを紹介したいと思います。

Cadiy3D-Xの特徴(利点)

①構成・ビュー機能

大量に配置されたパーツをグループ分け出来ます。

例えばこの部品とこの部品は骨格で、この部品は引き出しでと言うように、自分で名付けたフォルダに各部品を放り込むことで、まとめて非表示にしたり、選択したりすることが出来ます。

また、上の画像で赤い三角印があると思いますが、これはビューボタンです。

ビューを設定することで、この角度から見て、この部品とこの部品だけ表示された状態、と言うビュー定義をワンタッチで後から呼び出すことが出来ます。

これにより、設計中に邪魔になる部品は一時的に非表示にしたり例えば引き出しを設計している時は引き出し周りの部品だけを表示させる、と言ったことが楽に行えます。

このビュー機能は、例えば下記のように引き出しをOPENした状態とCLOSEした状態をそれぞれ保存しておくことでいつでも呼び出せるので、特に動画で紹介する道具として非常に重宝しています。

②木取り図機能

材料の割り当てを検討することが出来る機能があります(これは本当に助かる)。

ちゃんと素材と板厚を認識してそれぞれ分けてくれる上に、開いた瞬間は自動割付をしてくれるので、1から全て手でやる必要がないのも助かります。

まず材料は既に登録されているデータに加えて、使う前に自分で追加で登録することが出来ます。

これらは配置後にもモデル内に情報として残っているため、予め登録されたデータにより、範囲選択した全ての素材の重量、表面積、材料価格が表示されます。

表面積は塗料の購入時に参考になるし、重量は設置・運搬時のデータとして非常に貴重です。

また、Blog記事や動画投稿向けに材料価格も大変助かる情報です。

このように3Dモデルと言うのは紙の図面や2DCADデータと異なり、形状・構成・属性と言う3要素を持った実物に極めて近いデジタルモックアップのため、これらの情報からモノ作りに必要な情報をデジタルデータとして取得することにより、色々な諸検討をPC上で行うことが出来るようになります。

③ペイント機能

文字通り、色を付ける機能です。これは意外とありそうでない機能なので、これも助かります。

色を選択してパーツをクリックするだけでペイントが可能。

因みに、選択できるカラーはワトコオイルやターナーミルクペイントなどがラインナップされており意外と凝った造りになってます。

④画像が貼れる

自分この機能大好きです(笑)。

マキタのマックパックを使った外置き工具ラックで見たかと思いますが、こんな風にWEBサイトでダウンロードしてきた画像を取り込むことで、実物のイメージを限りなくリアルに再現することが出来ます。

※ブリキ看板(アメリカン雑貨)の商品説明JPEG画像を取り込んで張り付けている

 

それ以外にも魅力的な機能は多くありますが、Cadiy3D-Xの特徴的な機能はこの4つかと思います。


価格

自分はオフィシャルサイトで購入したのですが、価格は2025年10月時点で税抜¥9,800となっていました。

これだけの機能で1万円切りはかなりコスパ良しと思います。

また、良くあるサブスク系ではなく買い切り型のライセンスと言うのも好印象です。

普通、業務用の3DCADって言ったらライセンス1本で百万円超える物が当たり前の世の中ですから、いかに破格のお値段なのかがお分かり頂けるかと思います。


総評・・・Cadiy3D-Xは「買い」なのか?

MUST BUYです。

ある意味電動工具よりも重要かもしれません。

正直、このCAD無しでやれって言われたら、多分DIY辞めます(笑)。

そのくらい、今の時代では無くてはならない必須ツールなのです。

逆に3DCAD無しでDIYやってる人ってすげーなって尊敬します。自分、頭弱い方なんで想像で物作ったら間違いなく失敗する地震があります。

仕事は段取り8割と言われてるように、モノ作りは8割方設計で成否が決まると思ってます。

実際、切って貼っての作る作業よりCADと睨めっこしてあーでもない、こーでもないと考えている時間の方が圧倒的に長い気がします。

でも、設計に時間を掛けた作品は、作った後の満足度も高いです。

自分で言うのもアレですが、とにかく気が利く・痒い所に手が届く理想的な物を作るには、目的をしっかり見定めて、設計時に十分に吟味することが何より重要なのです。

あと、設計をしっかりやり込むと、間違いが少ないです。

プロの大工さんとかは現場で考えながらやらなければならない立場なのでそうはいかないと思いますが自分はアレ絶対に出来ないですね。考える作業はPCの中で終わらせておいて、作り出したら図面通りに無心で切るのみ、にしておかないと、まず間違いなく間違います。

と言うことで、SeamlessLife流「DIY 三種の神器」の1つ、Cadiy3D-Xについて紹介しました。

皆さんも1万円出資してこの3DCADを手に入れて、簡単楽ちんなDIY生活を満喫してみてはいかがでしょうか?

それでは今日はこの辺で。

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