家具製作第一弾、DIY初めて初めて本格的に作ったキャビネットについて紹介します。
製作工程は下記の動画から。
作ろうと思ったきっかけ
新居に引っ越してきて、子供が生まれて、気が付いたらリビングが荒れ放題になってました。
ここにはニトリのカラーボックスが適当に置かれていたんですが、蓋(扉)が無いもので、3歳児の娘の攻撃を防ぐために写真にあるようなチャイルドガード(柵)みたいなものが必要で、行き来がかなり不便な状態でした。
あと、外から中身が丸見えってのもちょっとね・・・。
美観を損ねるって言うか、生活感丸出し状態と言うか・・・。
で、ちょうどDIYを初めて日が浅い頃で、本当にちょっとしたものは何個か作ったことがあったのですが色々研究してプランジ丸鋸やらスライド丸鋸やらの基本装備が充実してきたってことで、いざ早速作ってみようってなったのがこのキャビネットです。
構造
当サイトで紹介する収納家具の基本となる、ごく一般的な構造です。
設計はCadiy3Dで実施しています。
上側に中程度の深さの引き出しを4つ用意し、日用品が入ります(マスクとか妻が使うハンドクリームとか)。
下はスライド蝶番で開閉する扉を備えた棚で、こちらは書類関連が入るよう、A4のキングバインダーがすっぽり収まる寸法にしています。
但し、扉については角が立たないよう、大きな面取りが必要になります(繰り返しですが小さい子供がいるため)。
SeamlessLifeではホムセンで買える安価な材料としてt18ラワンランバーコア材をメインに作っていますが、合板の角をトリマーとラウンドビットで削ると中身が見えてしまい、ラウンドしているため木口テープも使えません。
集成材を使おうにも近場のホムセンでは売られてない幅です。
そこで、今回扉は四方をSPF(1'×4'材)の角材で囲うように接着し、そのSPFをトリマーで削って角を落とす作戦にしました。
またこの角材をトリマーで削ることにより、こんな風に持ち手(取っ手の代わり)を付けてます。
使用した材料・工具
- 【材料】ラワンランバーコア t18 3'×6'板×2枚 7,000円
- 【材料】1'×6'材 6ft×1本 1,200円
- 【材料】ファルカタ集成材 ※端材で余っていたもので金額不明(1.で代用可)
- 【購入品】スライドレール LAMP 3618-300 4ペア 2,800円
- 【購入品】スライド丁番 LAMP 360-D26-19T 540円 ×4ヶ=2,160円
- 【塗料】ペンキ ターナーミルクペイント スノーホワイト 0.5L分くらい? 1200円
- 【塗料】ステイン ローズガーデンカラーズ "ヌワ" 0.3L分くらい? 500円
- 【塗料】未ざらし蜜蝋ワックス 300円分くらい
合計 約15,000円
※コーススレッドやウエス、ペーパーなどの消耗品は含まれていません
これだけの物を作って、なんと1.5万円でお釣りがきます。DIY万歳。
引き出しのBOXは余っていたファルカタ集成材を使っているのですが、これは1.で代用するケースで考えても2万円はしません。
普段からDIYをやっている人は塗料とか余りものを使えるので、このキャビネットにかかったお金、という点で見るともっと安くなると思います。
なお、引き出しの前板は、ビバで買ってきた1'×4'材をサンディングしてそのまま使っています。
他の動画でやってるような、電動カンナ掛けは一切していません。
生のSPFなので、木目がちょっとワイルドなテイストになってます。
スライドレールはいつものスガツネ(LAMP)3618の350mmを4ペア。スライドレールの説明はこちらから。
スライド蝶番も、いつものスガツネ(LAMP)の360シリーズ19mm被せタイプですが、今回はマグネットキャッチもプッシュラッチも取り付けてないので、ダンパー付きソフトクローズの物を使用してます(品番で言うと360-D26-19T)。
今回こういう構造にしたのには訳があって
①取っ手を付ける→娘が頭をぶつける可能性あり(突起はNG)
②プッシュラッチにする→娘の遊び道具になる可能性高
③ダンパー付きのスライド蝶番を使い、中にチャイルドロックを付ける→OK
と考えたからです。
で、そのチャイルドロックはこんなものを使いました。
ベビーガード、LASOLL キャビネットロック チャイルドロック 子供 いたずら防止 10個セット
とりあえずこれで暫くはOKでしたが、成長したらいとも簡単に突破されて(笑)、最終的にはここは娘のおもちゃ置き場となりました。
使用した工具
DIYで使う基本工具のみで、特殊な物は特に使っていません。
いつも通りの合板メイクなのでいつものプランジ丸鋸とスライド丸鋸で切断し、ドリルで穴空け、ボッシュのサンダーで研磨と言った流れ。詳細は動画見てください。
面取りは珍しく、カンナを使いました。
面取りにしか使わない(というか技術が無いので使えない)ので、私は小さいカンナを使っています(Amazonで売られている六兵衛カンナ)。
面取りとか、幅の狭い材料を削るだけならこれで十分です。
使用した塗料
- ボディの部分:ターナーミルクペイント スノーホワイト
- 引出しBOX:無塗装
- 引出し前板、扉:水性ステイン「ローズガーデンカラーズ ヌワ」+未ざらし蜜蝋ワックス
です。
SPFに水性ステインは浸透しないため、ステインは数回重ね塗りして色を濃くしています。
かつ、ふき取りしていません。水性のステインは染み込ませる、刷り込む、と言ったイメージではなく塗料のように上から塗る感覚になります。
総合評価
難易度:★★★☆☆
お手軽さ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合評価:★★★★☆
単なる合板メイクではなく、特に扉は額縁タイプになるため、意外と手間はかかりましたが、合計で4日くらいで完成しました。
最初はもっとシンプルなものが良いかもしれませんが、自分は色々と道具を研究して、ちょっと凝った構造になっちゃいました(逆にしょっぱなだから、と言うのもあるんですが)。
ただ、一気に部屋が片付いた感があるので、概ね満足です。
皆さんもこれを参考に、DIYチャレンジしてみてください。
それでは。